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2019-11-23 

【ホノルルへ初のLCC?】ZIPAIRの方向性が見えてきた【西海岸はポートランド】

       
【ホノルルへ初のLCC?】ZIPAIRの方向性が見えてきた【西海岸はポートランド】

ZIPAIRとは?

JALが導入初期の787-8型機を移管して設立した、100%子会社のZIPAIR

まずは1機で来年2020年の5月に成田ーバンコク(スワンナプーム)7月に成田ーソウル(仁川)へ飛ぶ予定です。

ちょっと塗装はダサいです…w

せっかく787型機にて運航する中長距離のLCCを謳っているのにも関わらずアジア路線を開設するのは、ETOPS(太平洋など洋上を長距離飛ぶのに必要な資格で、取得にはそれなりの運航実績に基づいた申請が必要)の取得が目的です。

まずは実績を積むために確実に需要の見込めるバンコクと、1機で運航するにあたって距離的にちょうど組み合わせられるソウルを選んだものと思われます。

運航便とスケジュール予想

未発表なのであくまで筆者の予想になりますが、運航スケジュールを予想してみましょう。

機材効率を考えれば東南アジア線は往路か復路が深夜便となると思いますが、将来のソウル線開設を見据えれば以下のようになるのではないでしょうか。(所要時間は2019年冬ダイヤベース)

成田   17:30 >> 22:50 バンコク

バンコク 23:50 >> 07:40(+1) 成田

成田   09:00 >> 11:40 仁川

仁川   12:40 >> 15:00  成田

2年目はホノルルへも就航か

ZIPAIRでは今後5年間、年2機ずつのペースで787-8型機を導入することになっています。

バンコクとソウルに就航した後はどこへ就航するのでしょうか?

2020年度内はアジア方面を軸にもう1路線程度開設する見込みで、2021年にも米西海岸就航を目指す。

https://www.aviationwire.jp/archives/190330

就航先に、米国のハワイ・ホノルルとポートランドを最有力候補として検討している

https://diamond.jp/articles/-/221301

まずは2020年内に受領するもう1機を使って、アジアへの路線を追加するそうです。(都市は後ほど予想しています)

その後はZIPAIRが設立当初からの目的としていた、アメリカ西海岸へ飛ぶようですが、インタビューでその都市が具体的にポートランドであると明かされました。

また、成田ーホノルルへの就航となれば同路線へ初のLCC進出となりますが、これにはある背景があります。

JALとハワイアン航空のATI(AntiTrust Immunity=独禁法適用除外:コードシェアを超えて、談合の上で両社でダイヤや運賃を調整、収益を共同分配すること)申請にあたって、FAA(Federal Aviation Administration=米連邦航空局)より、ハワイへの送客の強化策充実を求めて一度却下されました。

シェアの過大化による寡占の懸念ではなく、更なる輸送力を求めるのは不思議なところですが、いずれにしても上記の記事によれば、ZIPAIRをJAL-ハワイアン航空のATIに迎え入れる内容でATIの再申請を行ったとのことで、急遽ホノルルも就航予定地に追加されたようです。

ちなみにJAL本体の東京ーホノルル線も、羽田線を2便開設するとともに輸送力自体も20%増強する予定(2020年3月29日~)になっています。

ZIPAIRはLCCではないかも

ZIPAIRはLCCとして設立された航空会社ではありますが、実際にはJALの運賃には手が出ない、外資系大手航空会社に乗っている観光客をターゲットとする発言が多く聞かれます。

赤坂社長は「フルサービス航空会社(FSC)に近いプロダクトを提供できれば」と述べ、従来のLCCよりもJALのようなFSCを意識したサービスをする意向を示した

https://www.aviationwire.jp/archives/190330

ジップエアは設立当初から「太平洋線は外資系フルサービスキャリアが競争相手になる」との見解を持ち、「ネットワーク構築にあたってはJALからの移管路線ではなく、独自の戦略をもって、新しい顧客を開拓したい」

https://diamond.jp/articles/-/221301?page=2

経営再建後のJALは、国際線においてエコノミークラスでも正規運賃や変更可能運賃で乗る出張客をターゲットに据えています。座席はユナイテッド航空のエコノミープラスなどと比較しても広いですし、787型機で横一列8席の配置をしているのは世界中でJAL1社のみです。北米線の乗客の半分は変更可能運賃(35万円~)で乗っているそうです。

反面、プレミアム戦略がある種行き過ぎている側面もあり、同じようなツアーでもANA利用に比してJAL利用のものは2倍の料金となっているようなケースも目にします。

そこで他社のFSCのようなエアラインを作ろうという発想が出てくるのは自然のことでしょう。

座席数も290席程度とのことで、これはANA国内線の同型機が335席あることと比較すると少なくなっています。

ですから、事前座席指定料金(これも今やJAL以外のほとんどの航空会社が徴収するようになりましたが)や荷物預け料金は別にするといったLCC式の運賃制度を採用するとは思いますが、概ね”普通の”大手航空会社と考えてよいでしょう。

アジアへの追加都市はどこか

では、2020年中に導入される2機目を使って追加される、アジアへの就航都市はどこでしょうか。

あくまで個人的な予想ですが、最有力候補はシンガポールと考えます。

やはり大型機を使用しますから、LCCで当然に求められる高搭乗率を考えれば、とにかくマーケットの規模は大切です。

また東京ーシンガポール間に直行のLCCは飛んでおらず、かつシンガポール航空が比較的安価なツアーを出している路線で、ZIPAIRの戦略に沿うと思います。

次点で、バリ島(デンパサール)を予想します。

直行便を以前飛ばしていたエアアジアがバリ島の噴火に伴い2019年1月に運休してしまい、現在唯一残ったガルーダインドネシア航空は10万円~となかなか強気な運賃を設定しているからです。

一方、噴火という地政学リスクが事業を左右する点や、シンガポールに比べ既存の便数が13分の1しかない点は、1年目の就航先としては敬遠する理由になるでしょう。

いずれにせよまだ運航実績のないZIPAIR。中距離LCCは難しい事業のようで、世界中全ての会社が赤字決算に喘いでいます。

まずは順調に実績を積み上げ、黒字化を見守りたいところです。

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